作/ロバート・ルイス・テイラー 共訳/高橋正雄・前川康男
絵/谷俊彦 新潮社
昭和38年初版 カバー上部裂け破れ少痛み、本体もカバーも経年を考えると大変キレイな状態だと思われます。並
西部開拓時代にジェイミー少年が父親と共にアメリカのケンタッキー州にあるルイビスという町からカリフォルニアまで4800キロの冒険の旅に出る。そのジェイミーの父親がなかなかのダメっぷり。医者の仕事が大嫌いで酒と賭け事で借金苦。旅に出る理由も借金を逃れてカリフォルニアで金塊を見つけるためだというのだから筋金入り。ところがジェイミーはそんなお父さんが大好き。そしてこの独白。
「むりやり勉強をつめこまれて失敗した見本には、お父さんがいるじゃないか。お父さんは子どもの時(中略)勉強がいやで二度も家出をしたそうだ。学校に火をつけたりしたけど、とうとう医者にさせられてしまった。(中略)お父さんは、海を渡り歩く密輸証人になりたかったのに」ジェイミーくん、そんなお父さんについていって大丈夫??